誤解されやすい病・新型うつ病|生活のしづらさを適切治療で改善!

ギャップによる原因

男性

通常の定型うつ病とは違い、新型うつ病は相手への批判に敏感である場合があります。相手からの忠告や注意に対し素直に耳を傾けず、時には相手を逆に批判することもあるので、学校や職場といった集団内で諍いや孤立を招くこととなるのです。新型うつ病がこうした相手からの意見に敏感である理由として、新型うつ病が引き起こされる要因が深く関係しています。新型うつ病は、自分の抱いていた自己像が崩壊してしまったことによるストレスで発症すると言われています。誰しも特に意識はせずとも、自分自身への立場や評価といったものを保持しているものです。プライドと言ってもよい自己像を保持することで、発言や行動をする上での根拠が形作られるのです。しかし、現代ではこうした誰もが持っている自己像が曖昧な状態になっている人が多くいます。自己像、すなわちアイデンティティーは家族や友人といった多くの人々と関わることにより形成されるものです。ですが、現在ではこうした人との関係性が希薄なものとなり、自分がどのような存在であるかを認識できない場合が多くあるのです。自分がどんな存在かが把握できない状態は大きな不安感を覚えるものです。そこで、多くの人は自己の誇大化によって不安感を解消するようになります。理想とする自分自身を妄想し、自分の中で一体化することによって立場の曖昧さからくる不安感をごまかすのです。小さい頃から携帯電話を持ち、インターネットやメールといったものに慣れ親しむ若者がこのような状態に陥りやすいものです。常に自分に対し絶対の自信を持ち、自分が妄想を抱く立場を否定するような人や物事に直面した場合、強く批判するようになってしまうのです。しかしながら、集団行動を強いられる学校、または職場に所属することとなれば、理想としている自己像が多くの場面で否定されるようになります。仕事や学業において目上の人からの叱責や、周囲の人の態度など、自分が理想としていた状況とはまるで違った環境下で過ごすことで、環境への不適応に加え自己像の崩壊からくる自信の喪失が現れ、莫大なストレスを感じるようになるのです。理想と現実のギャップに対応しきれず、こうした症状が現れるようになるため、新型うつ病を治療するためには、誇大化した自己像を見直し、自分のアイデンティティーを改めて構築する必要があるでしょう。

新型うつ病の治療では、カウンセリングに加え人間関係の構築を上手くできるようにするアサーショントレーニングが有効とされています。人間関係の希薄さからくる経験不足が新型うつ病の原因とされています。そのため、多くの相手と円滑な関係性を築くことにより、自分への自信が身につくと同時に、誇大化した自己像からの脱却が図れるのです。良好な関係性を作り上げることで、多くの人から認められるようになるので、周囲の環境から与えられるストレスも少なくなることからうつ症状も収まるでしょう。理想と現実とのギャップからくる新型うつ病は、そのギャップとなる理想を現実的な大きさに抑制し、さらにトレーニングを通しての現実への適応を行うことで、症状の改善と再発の防止に繋げることができるのです。

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